思わず朗読したくなるシャレオツ綱領(こうりょう)

保育士試験の中には、よく「何の法律?何の一文?」といった問題が出題されます。

書かれている内容の一部分を見せられて、それが何の法律か、何の条約かを当てる形式の問題です。

例えばこんな感じです♪

われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。

児童は、として尊ばれる。

児童は、社会の一員として重んぜられる。

児童は、よい環境の中で育てられる。

これは児童憲章の一部ですが、本当に短い事で知られています。

よって、仮に選択問題としてこうした問題が出てきても、各法律などの特徴を押さえていれば、意外と簡単に解く事が可能となります。

今回はそんな法律問題から、思わず朗読したくなるシャレオツなものをご紹介します♪

(以下、児童憲章の解説動画です~興味のある方はどうぞ♪)

全国保育士会倫理綱領こうりょう

以下は全国保育士会倫理綱領と呼ばれるものの中身です。

とりあえず目を通して見て下さい。

すべての子どもは、豊かな愛情のなかで心身ともに健やかに育てられ、自ら伸びていく無限の可能性を持っています。
私たちは、子どもが現在を幸せに生活し、未来を生きる力を育てる保育の仕事に誇りと責任をもって、自らの人間性と専門性の向上に努め、一人ひとりの子どもを心から尊重し、次のことを行います。
私たちは、子どもの育ちを支えます。
私たちは、保護者の子育てを支えます。
私たちは、子どもと子育てにやさしい社会をつくります。

児童憲章と同じく、全国保育士会倫理綱領も、割と中身の少ない構成となっています。

そんな全国保育士会倫理綱領の何がシャレオツなのか?

それは赤字の部分です♪

実は文中の現在未来、それぞれ「いま」「あす」という読み方をします。

なぜこんなにシャレた読み方をするのかは謎ですが、とにかく僕は「倫理綱領かっこいぃ~!!」と思った一人なので、それからは一瞬で全国保育士会倫理綱領を見抜けるようになりました(笑)

このように全国保育士会倫理綱領は、とにかくシャレた構成となっています。

改めて全文を以下に記しておくので、ぜひ皆さんも一度、声に出して読んでみてください(*’▽’)ノ

昔の解説動画もあったので、よろしければご一緒にどうぞ♪

倫理綱領:全文

すべての子どもは、豊かな愛情のなかで心身ともに健やかに育てられ、自ら伸びていく無限の可能性を持っています。
私たちは、子どもが現在(いま)を幸せに生活し、未来(あす)を生きる力を育てる保育の仕事に誇りと責任をもって、自らの人間性専門性の向上に努め、一人ひとりの子どもを心から尊重し、次のことを行います。
私たちは、子どもの育ちを支えます。
私たちは、保護者の子育てを支えます。
私たちは、子どもと子育てにやさしい社会をつくります。

(子どもの最善の利益の尊重)
1.私たちは、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその福祉を積極的に増進するよう努めます。

(子どもの発達保障)
2.私たちは、養護と教育一体となった保育を通して、一人ひとりの子どもが心身ともに健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境を用意し、生きる喜びと力を育むことを基本として、その健やかな育ちを支えます。

(保護者との協力)
3.私たちは、子どもと保護者のおかれた状況や意向を受けとめ、保護者とより良い協力関係を築きながら、子どもの育ちや子育てを支えます。

(プライバシーの保護)
4.私たちは、一人ひとりのプライバシーを保護するため、保育を通して知り得た個人の情報や秘密を守ります。

(チームワークと自己評価)
5.私たちは、職場におけるチームワークや、関係する他の専門機関との連携を大切にします。
また、自らの行う保育について、常に子どもの視点に立って自己評価を行い、保育の質の向上を図ります。

(利用者の代弁)
6.私たちは、日々の保育や子育て支援の活動を通して子どものニーズを受けとめ、子どもの立場に立ってそれを代弁します。
また、子育てをしているすべての保護者のニーズを受けとめ、それを代弁していくことも重要な役割と考え、行動します。

(地域の子育て支援)
7.私たちは、地域の人々や関係機関とともに子育てを支援し、そのネットワークにより、地域で子どもを育てる環境づくりに努めます。

(専門職としての責務)
8.私たちは、研修や自己研鑽を通して、常に自らの人間性と専門性の向上に努め、専門職としての責務を果たします。

確認テスト!

1.次の一文の中身に該当するものを選びなさい。

すべての子どもは、豊かな愛情のなかで心身ともに健やかに育てられ、自ら伸びていく無限の可能性を持っています。
私たちは、子どもが現在(いま)を幸せに生活し、未来(あす)を生きる力を育てる保育の仕事に誇りと責任をもって、自らの人間性と専門性の向上に努め、一人ひとりの子どもを心から尊重し、次のことを行います。

( 児童憲章 / 全国保育士会倫理綱領 )

2.次の一文の中身に該当するものを選びなさい。

児童は、人として尊ばれる。

児童は、社会の一員として重んぜられる。

児童は、よい環境の中で育てられる。

( 児童の権利に関する条約 / 児童憲章 )

3.次の一文の中身に該当するものを選びなさい。

< 第1部  第1条 >

 この条約の適用上、児童とは、18歳未満のすべての者をいう。ただし、当該児童で、その者に適用される法律によりより早く成年に達したものを除く。

( 全国保育士会倫理綱領 / 児童の権利に関する条約 )

4.次の一文の中身に該当するものを選びなさい。

すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

( 日本国憲法 / 教育基本法 )

確認テスト~答え!

1.次の一文の中身に該当するものを選びなさい。

すべての子どもは、豊かな愛情のなかで心身ともに健やかに育てられ、自ら伸びていく無限の可能性を持っています。
私たちは、子どもが現在(いま)を幸せに生活し、未来(あす)を生きる力を育てる保育の仕事に誇りと責任をもって、自らの人間性と専門性の向上に努め、一人ひとりの子どもを心から尊重し、次のことを行います。

( 児童憲章 / 全国保育士会倫理綱領 ← シャレオツな部分があるので!! )

2.次の一文の中身に該当するものを選びなさい。

児童は、人として尊ばれる。

児童は、社会の一員として重んぜられる。

児童は、よい環境の中で育てられる。

( 児童の権利に関する条約 / 児童憲章 ← おなじみの宣言があるので!! )

3.次の一文の中身に該当するものを選びなさい。

< 第1部  第1条 >

 この条約の適用上、児童とは、18歳未満のすべての者をいう。ただし、当該児童で、その者に適用される法律によりより早く成年に達したものを除く。

( 全国保育士会倫理綱領 / 児童の権利に関する条約 ← 消去法で!! )

4.次の一文の中身に該当するものを選びなさい。

すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

( 日本国憲法 ←子女 / 教育基本法 ←子 )

スポンサードリンク