リスナー様から、以下のリクエストを頂きました。
生活保護の給付方法(生活扶助)関係の部分が分かりづらいです。
ぜひ解説動画を作って下さい!
という事で、自分の知識を整理するためにも
まずは文章にて、この辺を整理していきます(笑)
動画でOK~という人は、以下をチェック願います♪
目次
日本国憲法の第25条といえば?
皆さんは日本国憲法の第25条に何が書かれているか、ご存知ですか?
第25条には社会権の生存権について書かれています。
全て国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する
一度は聞いた事があるであろう第25条!
ただ「最低限度の生活を営む権利!」と言われても、具体的にどんな事が最低限度の生活にあたるのか疑問に思いませんか?
それを具体的に述べたのが、生活保護となります。
生活保護の8つの中身
最低限の生活をおくる上で、欠かせないのがお金!ですよね?
ではここで質問です。
もし皆さんが最低限の生活をおくるなら、どんな時にお金が必要になりますか?
実はその答えを、国は既に用意してくれています。
それが、以下8つの事柄です!
①生活扶助
食費や衣類にかかるお金、光熱費など。
衣食住に関わる費用を生活扶助と言います。
②教育扶助
教育に関わるお金、学用品など。
例えばお子さんを学校に通わす際、上履きや水着などが必要となります。
こうした学用品を買うのに必要な費用を教育扶助と言います。
ただし、小・中の義務教育に限っての話なので、その点、押さえておきましょう!
③住宅扶助
家賃といった、住むために払うお金の事。
これを扶助してもらう費用を住宅扶助と言います。
④医療扶助
医療費の事です。
こちら、現物支給といって、サービスをそのまま提供される形となります!
よってお金ではなく、治療や投薬自体が支給の対象となります!
また医療扶助は現在、生活保護の中で約半分を占める実績額となっています。
この点も何となくで良いので覚えておきましょう★
⑤介護扶助
介護費の事です。
こちらも現物支給といって、サービスをそのまま提供される形となります!
⑥出産扶助
出産にかかる費用の事です。
⑦生業扶助
新しい職を探す際、何かとお金がかかります。
そんな費用を扶助してくれるのが、生業扶助となります。
ちなみに高校生の学費なども生業扶助に分類されます!
⑧葬祭扶助
お葬式などにかかる費用を扶助してくれるのが、葬祭扶助となります。
となります。この第25条を詳しく述べたのが、正に生活保護となります!
扶助の意味と現物支給
扶助とは「助ける」という意味で、ここでは「生活保護にかかる費用」という意味合いで使われています。
そのため①の生活扶助なら、「生活をする上でかかる費用」といった意味となります。
つまり〇〇扶助と書かれていたら、〇〇にかかる費用と解釈すればOKです!
また医療扶助と介護扶助は原則、現物支給となっています。
治療やサービスがそのまま提供されるわけですね。
その他の扶助との違いをしっかり押さえておきましょう!
生活保護の手続き
生活保護を受けるには、市町村の福祉事務所で以下のステップを踏みます。
①事前の相談・・・生活保護制度の説明を受けます。
②保護の申請・・・預貯金や就労の可能性などを調べられた上で申請します。
③保護の決定・・・生活保護が必要かどうか認められたら、扶助の開始です。
皆さんのお住いの地域にも、きっと生活保護に関するホームページがあるかと思います。
ぜひこの機会に、どのように最低限度の生活が保障されているのか、学んでみてはどうでしょう(*^▽^*)ノ