皆さんは秘密結社COS(コズ)をご存知でしょうか?
COS(コズ)は1869年にロンドンで生まれた秘密結社で、貧困者や一人暮らしのお年寄りの家を訪問していました。
その目的は「彼らの自立サポート」で、彼らの行動を友愛訪問とも言います。
COS(コズ)の活動はどんどん広まり、ケースワークの先駆けとも言われる存在となりました。
そこで今回、秘密結社COS(コズ)に関する話をお届けしたいと思います。
秘密結社COS(コズ)の正体
正式名称・・Charity Organization Society(慈善組織協会)
ロンドンで生まれた慈善団体で、もちろん秘密結社でも何でもありません(笑)
自立のための積極的な友愛訪問を行い、ケースワークの先駆けと言われています。
ケースワークの母といえば?
いきなりですが問題です!
Q:ケースワークの母といえば誰?
①アーモンド
②リッチモンド
もちろん答えは②リッチモンドで、彼女はアメリカで友愛訪問を行い、専門家を育てた経歴があります。
またリッチモンドの友愛訪問はケースワークの発展に関わったので、だからこそ彼女はケースワークの母と知られるようになったわけです。
ちなみに彼女、『社会診断』や『ソーシャル・ケースワークとは何か』という本を書いています。
いかにも彼女らしいタイトルの本で、覚えやすいですね♪
・セツルメントって何?
慈善組織協会のCOS(コズ)と似た存在にセツルメントが挙げられます。
セツルメントは実際に貧しい人たちの中に入り、生活を共にしながら自立サポートを行います。
セツルメント・・実際に生活を共にしながら自立サポート
COS(コズ)・・友愛訪問を通じて自立サポート
セツルメントは19世紀の後半にデニスンという人物がイギリスで始めた運動で、彼の意志を継いだ人が超有名です!
バーネット夫妻のトインビー・ホール
バーネット夫妻はデニスンの後を継ぎ、世界初のセツルメントハウスを建てます。
その名もトインビー・ホールで、1884年に建てられました。
なお他のセツルメントハウスについては、J.アダムスがシカゴに建てたハル・ハウスも有名ですね。
まとめ
今回はCOS(コズ)とセツルメントの違いについて学習しました。
COS(コズ)は慈善組織協会の事で、友愛訪問を通して自立サポートを行います。
一方でセツルメントは、人々と一緒に生活をする上で自立サポートを行います。
両方とも誕生はイギリスで、COS(コズ)はケースワークの発展に繋がり、セツルメントはグループワーク等の発展に繋がりました♪
確認問題!
1.ずばりどれ?
①慈善組織協会の略称は?
( CIA / WHO / WTO / COS )
②一緒に暮らす事で自立支援を目指す活動は?
( COS / セツルメント )
③慈善組織協会とセツルメント発祥の地は?
( アメリカ / イギリス )
④世界初のセツルメントは?
( トインビー・ホール / ハル・ハウス )
⑤グループワーク等の先駆けになったのは?
( COS / セツルメント )
⑥ケースワークの母と呼ばれる女性の書物は?
( 『大教授学』 /『社会診断』 / 『民主主義と教育』)
2.答えなさい!
①ケースワークの母といえば?
( )
②COSの読み方は?
( )
③J.アダムスが建てたセツルメントハウスは?
( )
④COSを始めた人物の名は?
( )
⑤④の後を継いでトインビーホールを建てたのは?
( )
確認問題~答え!
1.ずばりどれ?
①慈善組織協会の略称は?
( CIA / WHO / WTO / COS )
②一緒に暮らす事で自立支援を目指す活動は?
( COS / セツルメント(定住という意味があります) )
③慈善組織協会とセツルメント発祥の地は?
( アメリカ / イギリス )
④世界初のセツルメントは?
( トインビー・ホール / ハル・ハウス )
⑤グループワーク等の先駆けになったのは?
( COS / セツルメント )
⑥ケースワークの母と呼ばれる女性の書物は?
( 『大教授学』 /『社会診断』 / 『民主主義と教育』)
2.答えなさい!
①ケースワークの母といえば?
( リッチモンド )
②COSの読み方は?
( コズ )
③J.アダムスが建てたセツルメントハウスは?
( ハル・ハウス )
④COSを始めた人物の名は?
( デニスン )
⑤④の後を継いでトインビーホールを建てたのは?
( バーネット夫妻 )