今回はオレンジリボン運動について学習していきます。
この運動、簡単に説明すると児童虐待を防止するための運動なんです。
そのシンボルマークがオレンジ色のリボンである事から、こうしたネーミングが付けられています。
今回オレンジリボン運動を取り上げたのは、この運動のきっかけとなった出来事を皆さんに知ってもらいたいためです。
暗記するだけではなく、どうしてオレンジリボン運動が生まれたのか、その辺に注目しながら読んで頂けると幸いです。
2004年に起きた悲惨な出来事
2004年って皆さんはどこで何をしていましたか?
僕は大学生活をおくっていましたが、そんな2004年の9月11日に栃木で悲惨な出来事が発生したわけです。
概要となりますが、二人の幼い兄弟が父親の友人から虐待を受け、川に投げられ死亡したわけです。
しかもこの事件、子ども達の顔にあざがあった事を事故前に周りの人が警察に通報していたんです。
それにも関わらず周囲の機関が適切な措置を取らなかったため、最終的に二人の幼い命が失われる結果になったわけです。
こうした悲惨な出来事は今後起こってはいけない!
そうした想いで誕生したのが児童虐待を防止する運動=オレンジリボン運動なわけです。
11月は児童虐待防止推進月間!
11月は児童虐待防止推進月間となっています。
これは児童虐待防止法が施行された11月にちなんだもので、11月になると地方公共団体や民間団体がオレンジリボン運動を推進するはずです。
そのため彼らの活動を通して、きっと多くの人がニュース等でオレンジリボン運動について知る機会が増えるはずですよ。
ちなみに児童虐待防止法は2000年(平成12年)に制定されています。
正式な法律名が「児童虐待の防止の通告等に関する法律」という点も覚えておくといいかもしれません。
虐待の種類は4種類!
厚生労働省によると、虐待の種類は4つに分類できます。
①身体的虐待・・・殴る、蹴る、など体に行う虐待
②性的虐待 ・・・子どもへの性に関する虐待
③ネグレクト・・・家に閉じ込めたり放置したりする虐待
④心理的虐待・・・言葉による脅しや兄弟間での差別的扱いなど、子どもに心理的不安を負わせる虐待
ちなみに「虐待かも?でもどうすればいいの?」と思った人は、ぜひオレンジリボン運動のホームページをご覧ください。
虐待専用の189ダイヤルや、個人の立場、親の立場といった様々な立場からのアプローチ方法が掲載されているため、とても参考になります。
今回の内容は少し暗いものになったかもですが、保育に携わるのであれば決して目を背けてはいけない部分です。
特に虐待は早期発見が最重要であるため、今回の記事を通して少しでも多くの人がオレンジリボン運動に興味を持ってくれたら幸いです。