そこそこ大きな街に行くと、夜のコンビニに若者がたむろしている姿を見かける事があります。
別に悪さをしているわけでもないけど、入口付近に集まる彼らを見ると「こんな遅くまで何やってるんだろ?感じ悪いな~‥」と思ってしまうのは、きっと私だけではないはずです。
でも教育現場に数年ながらいた私は、彼らがたむろする理由が何となく見えてきたんです。
今回はそんな彼らの心の中について、私の見解を語っていきたいと思います。
・たむろする本当の理由
彼らがたむろする理由は簡単です。
心のすきまを皆で集まって埋めているんです。
例えば私たちでも、何か嫌な事があれば仕事仲間や友だち同士で飲みに行ったりしますよね?
あれと同じ感覚で、彼らだって集まっているにすぎないんです。
それがコンビニやカラオケ、ゲームの世界といった具合に、集まる場所が違うにすぎないだけです。
・家庭環境が複雑な世の中
今のご時世、家庭環境が複雑なのは当たり前になってきました。
- 両親が離婚した家庭
- 母親が夜仕事に出かけている家庭
- 家族間での会話が全くない家庭
- 暴力をふるう存在がいる家庭
- 祖父母に育てられている家庭
- 勉強ばかり強いてくる家庭 等々
こうした環境下にずっといると、誰だって多少なりの不満を抱きます。
それが思春期といった若者の場合だと、より不満が積もって心にすきまができてしまいます。
つまり彼らにとって家庭とは、心のすきまを埋める場所ではないわけです。
だからこそ彼らは同じ境遇である仲間同士で、家を抜けだし夜の明かりを求めてコンビニへとやってくるわけですね。
・容赦なくレッテルを貼る大人たち
ですがそんな彼らに世の中は甘くありません。
夜のコンビニにたむろしている若者を見かけた多くの大人は、次のようなレッテルを彼らに貼るでしょう。
「こんな時間にたむろするなんて不良だ!」
そんな大人たちの姿を見て、彼らが抵抗するのは無理のない話です。
「大人になんかなりたくない!大人は勝手!大人は嫌い!仲間とずっと一緒にいたい!」
・本当は心の優しい子ども達ばかり!
でも夜のコンビニにたむろする若者は、不良でもなんでもないんです!
友だち想いで心にちょっとだけすきまのできた、悩める若者たちなんです!
彼らの見た目で物事を判断するのは簡単な事ですが、今後そうした若者を皆さんが見た際は、ぜひ一度客観的な目線を持ってみてください。
それだけで彼らの心は多少なり報われるはずです。