社会福祉の内容で、前から苦手だった部分に済世顧問制度と方面委員制度があります。
これら2つは現在の民生委員制度に繋がる制度ゆえに試験での出題も多いわけですが、今回これらの背景にある歴史と一緒に理解できたので、もう一度自分なりにまとめてみました(*’▽’)ノ
先行オーガナイザー
済世顧問制度‥岡山県知事の笠井信一がドイツを手本に始めた。
方面委員制度‥大阪府知事の林市蔵らが始めた。
時の日本は第一次世界大戦中の大正時代
第一次世界大戦は、大正3年に始まり大正7年に終わりを迎えました。(1914年~1918年)
この戦争は日本に好景気をもたらした一方で、物価高によるインフレを招いたため、国民の大半は貧しい生活を強いられるようになりました。
すると各地では米騒動が富山で起こるなどして、貧困問題が日本各地で起こるようになりました。
そんな時代に、済世顧問制度と方面委員制度が岡山と大阪で産声をあげます。
一方で現在の厚生労働省の前身である救護課が内務省に新設されたのもこの時期で(大正6年)、戦死者の家族や傷病兵を救済する軍事救護法が制定されたのもこの時期です(大正6年)。
済世顧問制度
1917年(大正6年)、岡山県知事の笠井信一が、民間ボランティアによる貧困調査や生活相談を展開します。
この制度を済世顧問制度と言い、ドイツのエルバーフェルト制度を手本に作られました。
★ 覚え方 ★
カサついたお肌を再生→笠ついたお肌を済世(リスナー様のゴロ)
アンブレラ社を再生→カサ(傘)を再生(僕のゴロ)
方面委員制度
1918年(大正7年)、大阪府知事の林市蔵と、小河滋次郎が、民間ボランティアによる貧困調査や生活相談を展開します。
この制度を方面委員制度と言い、その後、両制度は全国に普及し、現在の民生委員制度の土台を作りました。
なお方面委員制度も、ドイツのエルバーフェルト制度を手本に作られました♪
確認問題!
1.済世顧問制度や方面委員制度が開始されたのは、どの時代か?
( 第一次世界大戦の頃 / 第二次世界大戦の頃 )
2.現在の厚生労働省の前身となるのは?
( 救護課 / 博愛社 )
3.1917年(大正6年)に制定された、戦死者の家族や傷病兵を救済対象とした法律は?
( 恤救規則 / 軍事救護法 )
4.済世顧問制度に携わったのは?
( 林市蔵 / 笠井信一 )
5.方面委員制度に携わったのは?
( 林市蔵 / 笠井信一 )
6.ドイツのエルバーフェルト制度を手本に作られたのは?
( 済世顧問制度 / 方面委員制度 )
7.大阪府知事なのは?
( 林市蔵 / 笠井信一 )
8.小河滋次郎に関係があるのは?
( 済世顧問制度 / 方面委員制度 )
確認問題~答え!
1.済世顧問制度や方面委員制度が開始されたのは、どの時代か?
( 第一次世界大戦の頃 / 第二次世界大戦の頃 )
2.現在の厚生労働省の前身となるのは?
( 救護課 / 博愛社 )
3.1917年(大正6年)に制定された、戦死者の家族や傷病兵を救済対象とした法律は?
( 恤救規則 / 軍事救護法 )
4.済世顧問制度に携わったのは?
( 林市蔵 / 笠井信一 )
5.方面委員制度に携わったのは?
( 林市蔵 / 笠井信一 )
6.ドイツのエルバーフェルト制度を手本に作られたのは?
( 済世顧問制度 / 方面委員制度 ※教材によっては片方だけの物もあり!! )
7.大阪府知事なのは?
( 林市蔵 / 笠井信一 )
8.小河滋次郎に関係があるのは?
( 済世顧問制度 / 方面委員制度 )